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Geraldine MacGowan: Reconciliation


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 きょうはドイツで活躍していて最近アイルランドに帰ってきたジェラルディーン・マガウアンの1994年(ドイツ時代)のソロ第一作。

 Geraldine MacGowan: 《Reconciliation》
  (Cross Border Media CBMCD 014, 1994)

 Oisin で活躍後、夫君 Shane (ギタリスト)とドイツに移住し、北西部ニーダーザクセン州ハノーファー(ハノーヴァー)でアイリッシュ・パブ(その名も "The Irish Pub")を経営していたジェラルディーンは、しばらくアイルランドより北ヨーロッパでのほうが人気が高かった。
 本作はアイルランド伝統音楽とコンテンポラリーな音楽(特にサンディ・デニーの流れをくむエレクトリック・フォーク)とが絶妙にブレンドされたご機嫌なアルバム。彼女自身のヴォーカルはもとより、クリス・ジョーンズのギターやブライアン・オコナーのホィッスルは息がぴったりで、冴えまくっている。

 ジェラルディーン・マガウアン・バンドの 公式頁 の情報によると、現在のメンバーはジェラルディーンを入れて四人で、ブライアン・オコナーのほか、夫シェーン(ギター)、エーモン・デ・バラ(キーボードなど)となっている。バンドの活動がアイルランド中心になってきたため、便宜を考えてジェラルディーンは現在はアイルランドに戻り、クレア県に住んでいる。近々リリース(?)の新作(Somewhere along the Road)が同頁で試聴できるが、ジェラルディーンらしい歌がたくさん詰まっていて、これまでのファンならきっと気に入りそう。リチャード・トンプスンのあの <Dimming of the Day> を取上げていて、それだけでも興味をそそられる。

 原盤は Magnetic Music レーベルかと思うが、ぼくの手許にあるのは今はなきアイルランドの Cross Border Media 盤。ドイツ Magnetic 盤は復刻(2002年?)されたようで、今でも入手可能。