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今年中に30枚 (13) Seamus Heaney, Liam O Flynn: The Poet & The Piper


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 このアルバムを今年中に30枚の計画に入れたわけは、日本のレコード店では入手がまず無理で、自分で輸入するほかなかったからだ。たとえば、タムボリンのカタログには過去も載らなかったし、今後も載らないでしょうに載ったことはあるらしいのですがその時は買いもらしました。*1ともかく、来年以降の輸入が危ぶまれるものでいま入手しておかないと一生後悔しそうなもののみを30枚とりあえず集めるという計画である。

 Seamus Heaney, Liam O Flynn: 《The Poet & The Piper》
  (Claddagh CCT21CD, 2003)

 ぼくはこのアルバムについてはまだ書けない。まだ3回しか聞いてないから。1回聞いて書けるものもあるけど、このアルバムはぼくにはまだ無理だ。

 とりあえず、概要を書いておくと、アイルランドはデリー県出身の英語で書く詩人シェーマス・ヒーニーの詩の朗読と、キルデア県出身のパイパー、リアム・オ・フリンの演奏とがほぼ交互に収められたアルバム。クラダ・レーベルの詩のシリーズの一枚。

 なにか書けるようになるまでにあと何回くらい聞く必要があるだろうか。今ちょっとわからないけど、たぶん百回くらいかな。

 音楽のほうは今の時点でも書ける。が、詩のほうは簡単には書けない。収められているざっと十五篇くらいの詩のうち、半分くらいは既によく知っているが、あと半分がまだ充分に時間をかけて付合っていない。詩は時間をかけることが必要で、ことにヒーニーのような詩の場合、性急な理解はしないほうがいいしまず無理だ。

 音楽面の印象と、詩の面の印象とがぼくのなかでうまく融合してくれない。英語の詩というのは、どうしても響きの面でオ・フリンのような伝統音楽の響きになかなか合わない、ぼくの場合は。だけど、誤解する人があるといけないので書いておくけど、ヒーニーのもオ・フリンのも、それぞれのトラックは完璧というほかない出来。

*1:あとで気づいたのだが、ミュージック・プラントでは輸入盤のまま販売しているようだ