セミはアイルランド語で?
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今朝、セミの声が聞こえました。今年初めて。こちらでは祇園祭とともに梅雨明けがくるというのですが、早くもその感じです。(写真はマレーシアのセミの切手)
セミはアイルランド語で píobaire fraoigh と言います(EID)。ふつうの辞書にはなかなか出ていません。直訳すると「ヒースのパイプ奏者」「ギョリュウモドキの茂みのパイパー」などの意です。fraoigh は fraoch (ヒース)の属格です。
セミの鳴き声を思い浮かべれば確かに荒野のパイパーと言うのはアイルランドらしいなとは思います。アイルランド版西部劇みたいな雰囲気です。しかし、「ヒースの」? なんか、ピンと来ません。セミは茂みの中で鳴くんですか。
などと思っていると、古くは píobaire fraoigh と言えばキリギリスやバッタ(grasshopper)の意味でした。なあんだ。それならわかる。しかし、いつセミになった? この50年間に変化が生じたことは間違いないですが、それにしても興味深い。まさか、アイルランド人にはセミはキリギリスのように見えるのじゃないでしょうね。