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Tigh Mhíchíl

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文化庁の驚くべき発言


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 ITmedia文化庁に対するインタヴューが掲載されている。
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/13/news022.html

 中で、つぎのくだりが気になる。

 「世界的に見れば輸入権はありふれたもの。それを理解してくれればと思います。輸入物についての著作者の権利というものは、世界的に見ればもっと厳しいものです。〔中略〕元来、著作物の輸入は自由ではないのです。ですが、譲渡権が認められていることもあるので、さまざまな要件をつけて、可能な限り消費者に影響が出ないようにしているのです」(3ページ)

 この「元来、著作物の輸入は自由ではない」はどう考えても理解できない。この発言は<元来、日本においては>の含意があるのだろう。それとも、世界的には、の意味なのか。いずれにしても、おかしい。

 なぜ、おかしいかと言えば、これをそのまま適用すれば、学問の自由や表現の自由というものまで侵害することになるからだ。そんなことを役人が発言できるはずがない。

 ない知恵を絞って考えるうちにようやくわかった(ような気がする)。この言葉の真意は、「元来、著作物の輸入は自由ではない」という状態を作り出したい(=日本にも輸入権を設けたい)ということなのだ。そこが本音だろう。だから、「元来」となる。つまり、「元来、日本にも輸入権があるべきだ」という本音が見え隠れする。

 そうでなければ、「元来、著作物の輸入は自由ではない」のなら、ぼくたちが自由に海外の本やCDを輸入したりしていることはすべて<違法>になってしまう。そんなバカな。「元来」という言葉は、「いつから」と明示できない、いわば「そもそも論」の信念の表明と取るべきだろう。(Teach Mhichil BBS の再録)

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