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Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

What is Sean-nos?

Q:What is Sean-nós?A: Literally Sean-nós means ‘old way’. It is the oldest form of singing in Ireland. Sean-nós songs are usually sung unaccompanied. Excellent examples are the Irish language love songs: Úna Bhán, (Fair Úna), An Caisleán G…

ラーサリーナ Lasairfhíona という名前の解釈

アイルランド・アラン諸島東島の歌い手ラーサリーナ・ニ・ホニーラ (Lasairfhíona Ní Chonaola) のラーサリーナ Lasairfhíona という名前について。 ソロ二作目 Flame of Wine (LNC002, 2005) のタイトルがそのまま意味を表しています。 結論から言えば、文…

シェーマス・ベグリが1枚まるごと歌う

Seamus Begley, The Bold Kerryman (IRL, 2015) 多くのファンの夢が実現した。 アコーディオンの名手として知られるシェーマス・ベグリが類稀な歌い手でもあること。アイルランド伝統音楽ファンの間で周知の事実だ。だが、彼はこれまでアルバム1枚でせいぜい…

お大事に Bless me

〔蔵出し記事 20060805〕 産経新聞の「ひもとくスヌーピーの50年」2006年8月4日付で載った分。 原文はこんな感じ。 谷川俊太郎訳は「はくしょん!」「お大事に」。説明コラムは 「お大事に」外国ではくしゃみをした人に「お大事に」って声をかける習慣がある…

'Cois Abhainn na Séad' の比較

Máire Ní Cheocháin のアルバムで挙げた歌 'Cois Abhainn na Séad' は Elizabeth Cronin の録音(1947)もあり、CD 附きの本 The Songs of Elizabeth Cronin (Four Courts Press, 2000) に歌詞と楽譜とが掲載されている(89-90頁)。同 CD と本 CD または上…

ラーサリーナ、トラック 7 の謎 Source of 'Aoibhneas an Ghra'

ラーサリーナ・ニ・ホニーラ(Lasairfhíona Ní Chonaola)のアルバム Flame of Wine のトラック 7 'Aoibhneas An Ghrá' について、誰かが書くだろうと思っていたけれど、誰も書かない。そこで、メモ代わりに分かっていることを少し。 ライナーには、「この美…

Liam O Muirthile, 'Tine Chnámh'

〔蔵出し記事 20050928〕 2005年の夏、ゴールウェーで少し劇を見た。一つはドルイド・シングの渾名で呼ばれるドルイド一座によるシングの上演。世評は高かったが、私は必ずしも感心しなかった。特に、デアドラこと「悲しみのデルドラ」 Deirdre of the Sorro…

アイルランド語のコピュラ(初級~中級者むけ)

アイルランド語にはいくつか難所がありますが、中でもコピュラと呼ばれる is がなかなか把握に骨が折れます。初級から中級レベルまでアイルランド語を勉強している人でも、自信をもって使うことがけっこう大変かもしれません。 コピュラは奥が深く、これだけ…

フランシー語録 Francie Interview

フランシー・ムーニー(Francie Mooney [Proinsias Ó Maonaigh], 1922-2006)の音楽家・作家・俳優としての卓越した才能のひとつはアイルランド語の表現力にあったと思います。彼が書く歌詞には人を惹きつけるものがありました。その言語的遺産は不滅の輝き…

Liadan, 'Mo Ghille Mear'

Liadan Late Late Show 女性アイルランド伝統音楽バンド Líadan が2007年10月に有名な音楽番組 'The Late Late Show' に出演して伝承歌 'Mo Ghille Mear' を歌ったときの映像。後半に登場するシャン・ノース・ダンサーは Darach MacMathúna (すばらしいシャ…

Sean O Riada: 'Ceol an Aifrinn agus Aifreann 2'

Sean O Riada, Ceol an Aifrinn agus Aifreann 2 (Gael Linn ORIADACD02) ショーン・オ・リアダのミサ曲 'Ceol an Aifrinn' と 'Aifreann 2' とが一枚の CD に収められ Gael Linn レーベルから燦然とリリースされている。燦然というのは、アルバムのパッケ…

年頭所感

今年は何を書くか。2015年、シェークスピアについてまとまった文章を書いた。結論がないという結論の文章だ。2016年、何か結論のある文章が書けるだろうか。書けるとすれば、いったい何について。まだ誰も書いていない主題で書くのがよい。だが、そこから何…

「また司祭とともに」

The Order of Mass le Gaeilge (2014) アイルランド語でミサにあずかるとき、「また司祭とともに」はずっと 'Agus leat féin' と唱えてきた。(*)An tAthair Seán Ó Duinn O. S. B., An tAifreann Naofa (Bord na Gaeilge) でそう憶えたからだ。 ところが、…

Hobad (Hobbit)

J. R. R. Tolkien, Nicholas Williams (trans.), An Hobad (Evertype, 2013) トルキーンの『ホビット』アイルランド語版について、メーヨー県にある出版元がページを作っている。 The Hobbit in Irish / An Hobad as Gaeilge[An Hobad, nó Anonn agus Ar Ais…

全アイルランド・フラー(フラー・ヒョール・ナ・ヘーラン)の歌唱ルール

フラー・ルールによると、18歳以上の部(D)の全愛フラー(The All-Ireland Fleadh)では、アイルランド語・英語のソロ伝統歌唱の曲目については次の規定に従わねばならない。 17. Competitions 31- 34 Amhránaíocht / Traditional SingingAge Group D: Two …

ケリー県のアイルランド語の語りをたっぷり収めた書

Bab Feiritéir, (Bo Almqvist, Roibeard Ó Cathasaigh, eds.) Ó Bhéal an Bhab (CIC, 2002) バブの語りを収めた本と二枚の CD は珍しいアイルランド語シャナハスの記録。ケリー県のアイルランド語の語りをたっぷり味わえる。 本の方は入手困難かもしれない。…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(3) Sarah-Jane Woods interview (3)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の3回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] Antaine…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(2) Sarah-Jane Woods interview (2)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の2回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] 〔一口…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(1) Sarah-Jane Woods interview (1)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) を少しづつ紹介する。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; sour…

Cumar 音楽学校の若き音楽家たち

Cumar (CIC CICD141, 2000) 10. An Tréigean le Ciarán Ó Concheanainn 11. Poirt / Jigs le Sarah-Jane Woods 1999 年の「クマル」コンサートの模様を収めたアルバム。〔'cumar' はアイルランド語としては「峡谷」の意だけれど、ここではアイルランド西部コ…

Ciaran O Con Cheanainn

〔蔵出し記事 20050825; From the archives: what follows was written on 25 August 2005〕 Ciarán Ó Con Cheanáinn, a most promising young sean-nós singer. 彼は恐らく2005年のエラハタスでオ・リアダ杯を獲得することだろう。2004年は同杯三位、2002年…

Spiorad na Firinne この方は、真理の霊である。

アイルランド語訳聖書から(An Bíobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 14.15-18 15 Má tá grá agaibh dom, coinneoidh sibh m’aitheanta.16 Agus iarrfaidh mé ar m’Athair é,agus tabharfaidh sé Abhcóide eile daoibhchun fanacht fara…

アイルランド語の入力方法について Entering Fadas

アイルランド語の長音記号附き文字の入力方法は数種類あります。 (1) 直接キーボードで入力する。 Windows の場合を書きます〔以下の記述は最新のOSに合わせて適宜読み替えてください〕。コントロール パネル > 地域と言語のオプション > 言語 > 詳細 > …

Is mise an tsli. わたしは道である。

アイルランド語訳聖書から(An Bíobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 14.5-7 5 Dúirt Tomás leis: “A Thiarna, ní eol dúinn cá bhfuil tú ag dul agus cén chaoi is féidirdúinn eolas na slí a bheith againn?” 6 Dúirt Íosa leis:“Is…

Mise an doras. わたしは門である。

アイルランド語訳聖書から(An Biobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 10.9-10 9 Mise an doras.Más tríomsa a rachaidh duine isteach, slánófar é.Rachaidh sé isteach is rachaidh sé amachagus gheobhaidh sé féarach. 10 Ní thagann…

アイルランド語訳聖書について An Biobla Naofa

古い英語や英語史を勉強するには聖書がよいと、かつて言われた。今も言われているかもしれない。各ヴァーションの比較が容易だし、各国語訳も豊富にあり、内容もよく知られているから歴史言語学的なアプローチには向いている。 現代アイルランド語の場合も同…

歌詞と音符

〔蔵出し記事 20040729〕 声楽家の藍川由美さんの発言を以下、引用する(産経新聞2004年7月29日付朝刊)。

アイルランド語歌唱教則本 Tutorials on Singing in Irish

知る限りでは世の中に二点、アイルランド語歌唱教則本が存在する。まことに少ない情報で申し訳ないが、一応列挙しておく。

Papa Eoin Pol II (La), Saint Malachy

〔蔵出し記事 20050405〕 北アイルランドのベルファストで発行されているアイルランド語週刊紙 Lá の4月4日付(Dé Luain 4 Aib 2005)にローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(Eoin Pól II)の逝去に伴う今後の行事等についての署名記事が載った。まず、その全文。 …

ニャーのある歌い手、ない歌い手 nya, nyahh, nea

シャン・ノース歌唱の名人ジョー・ヒーニー(Joe Heaney)はジョーン・バエズ(Joan Baez)にはニャーがないと言った。 こういう話が IRTRAD-L メーリング・リストで出たことがある。では、ニャーとは何か。ポール・カー(Paul Carr)が同リストに投稿して、…

「三月に」をアイルランド語で言うと Marta

「三月」の語 'Márta' を取上げる。こういう月の名前が出てくると、季節を通じて連帯感が生まれる。アイルランド語と他の言語、例えば英語(March)との間に。両者は一見してよく似ている。ラテン語のマールティウス Martius、即ち軍神マールス Mars の月(…

「復活祭」の語源 Domhnach Casca

キリスト教会の暦で「復活の日曜日」(Domhnach Cásca)。イースター・サンデーの語源談義。

ODE で引く O' が正確な件

辞書を引いてアイルランド人名に現れる O' が正確に説明してあることはまれだ。 その点、ODE はいい。'descendant' 「子孫」の意だとはっきり書いてある。 iOS 版の ODE が無料で提供されている。それの画面を掲げる。 不正確な辞書を(悪い例として)いろい…

ショーサヴとの約束、のようなもの

〔蔵出し 20050308〕 (2005年)3月6日のシャン・ノース・ダンスのワークショップ終了後、帰り際にショーサヴ・オ・ニャハタンに、また会おう(Feicfidh mé arís thú, a Sheosamh)と声をかけると、思ってもみない言葉を返してきた。

一見すると大辞典の風格があるが、中身は初心者向けの小辞典

前田 真利子, 醍醐 文子編著『アイルランド・ゲール語辞典』(大学書林、2003) 分厚い大きな本である。一見すると大辞典の風格がある。が、中身は初心者向けの小辞典である。日本のアイルランド語初学者向けの丁寧な工夫が随所にある。

〔蔵出し記事 20040203〕 旅に水は欠かせない。ニューズエージェンシーやスーパーに寄れば必ず調達したが、小さな店だとスティル(炭酸なしのふつうの水)が売切れていることがあった。そういうとき、スパークリング(炭酸入り、イタリアで言うアックア・ミ…

Corn Cuimhneachain Chonaill Ui Fhearraigh

〔蔵出し記事 20040128〕 リリス・オ・リーレから得た情報で一つ大きかったのは、ドネゴールの歌唱伝統のコンテストであるコナル・オ・ファリの名を冠したそれは、エラハタス・ナ・ゲールゲの一部門となっているということだ。従って、エラハタスに行けば、…

リリス・オリーレの代表作

Lillis Ó Laoire, Bláth Gach Géag dá dTig (CIC, CICD 075) 今日、ドネゴールのシャン・ノースの男性歌手として、リリス・オ・リーレの右に出る者はいない。彼の代表作がこのアルバムである。

Peigin mo Chroi

〔蔵出し記事 20040115〕 これは音楽の問題というより、アイルランド語の問題なのだが……。人気グループ Dervish を2003年12月29日にドネゴールの Dunlewey で聞いた。2002年12月10日京都で聞いた時よりずっと素晴らしい音で、アンサンブルもよく分かった。日…

Voice, or Mountain Music 1920s-30s

〔蔵出し記事 20040109〕 とんがりやまさんのブログ記事「これもまた“ボーダー・ミュージック”なのだ。」で見つけたマウンテン・ミュージックの歴史的録音へのコメント。声と言語との関係について。あるいは TV が及ぼす言語の変化について。 音楽が自分の声…

文明衰亡の条件

〔蔵出し記事 20040112〕 中西輝政さんの『国民の文明史』によると、文明衰亡には六つの兆候がある(産経抄、産経新聞2004年1月12日)。 これを読んで、アイルランドのゲールタハトのことと、日本のこととを考える。ゲールタハトには明らかにそれがなく、日…

ドネゴールの伝説的歌い手の歴史的録音

Jimmy Dinny Ó Gallchóir, Seal ag Gabháil don Cheol (CIC, 2008) ジミ・ディニ・オガルホーィル(Jimmy Dinny Ó Gallchóir, 1921-1980)の1950年代、70年代の歌唱の録音を集めたもの。オリジナルの音源は RTÉ (アイルランド準国営放送局)と Raidió na Ga…

東マンスターの歌集 'Binneas thar Meon'

Dáithi Ó hÓgáin, Binneas thar Meon, Iml. 1 (CBÉ, 1994)

Emigrant Songs 移民歌(アイルランド移民の歌)

移民歌 (emigrant song) について話した内容を参考のためにまとめます (うたとお茶の会、2000 年 7 月 9 日)。ただし、それ以降に得た知見に基づいて随時、加筆しています。

夭折した天才詩人カチリーンの1976年作

Caitlín Maude, Caitlín (Gael Linn, 1976; rpt. 2003) いとしのカチリーン。アイルランド語詩歌のひとつの極北。夭折した天才詩人の1976年作が2003年に奇跡の復刻。 奇跡という以外に何といえようか。カチリーン・モード(1941-1982)の声を一度でも耳にし…

ヘブリディーズとキリスト教

たまたま、永嶋大典著『英訳聖書の歴史』(1988)を読んでいたら、ヘブリディーズ諸島のことが出てきた。 この本は英訳聖書の外面史という、非常に限られた視点からの研究書であるが、意外なことに触れている。後日、参考になるかもしれないので、少し引写す…

ラサリーナのソロ・デビュー盤

Lasairfhíona Ní Chonaola, An Raicín Álainn (LNC 001CD, 2002) ラサリーナのソロ・デビュー盤。番号から分かる通り、アーティストのインディペンデント・レーベル。全14曲。すべてアイルランド語の歌。2002年8月8日、フランス西部のロリアンで開かれたイン…

Achainí an Ghrá (Request of Love)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック12で唄う 'Achainí an Ghrá (Request of Love)' 「御身の愛をわれに与えたまえ」。 Lights in the Dark posted with カエレバ Hector Zazou Elektra / Wea 1998-04-30 Rí …

Amhrán na Páise (Song of the Passion)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック7で唄う 'Amhrán na Páise (Song of the Passion)' 「御受難の歌」。

Dán na Marbh (Poem of the Dead)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック3で唄う 'Dán na Marbh (Poem of the Dead)' 「死者の歌」。ウード (Thierry Robin) とオカリナ (Carlos Núñez) の伴奏が印象的。 Lights in the Dark posted with カエレ…