読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

CD

この世のものとも思えないヨイクが宇宙的に響く

CD

Pekka Lehti, Outo Voima ('Strange Force') (Aito, 2000) Värttinä のベース奏者 Pekka Lehti のソロ第1作。 全8曲、彼と誰かとのデュエットになっているという、非常に意欲的な実験作。 考えてみれば全曲ベース・ソロで通すということは現実的でないから、…

Casey MacGill & the Spirits of Rhythm, 'Jump'

CD

Casey MacGill & the Spirits of Rhythm, Jump (SR, 1999) スウィングするバンドでヴォーカル中心のものとしては強力な一枚。 バンドのアレンジ、ピアノ、ヴォーカル、つまりこのアルバムのリズムの震源地はすべてケイシー・マッギルという 20 - 30 年代のジ…

Sofia Karlsson, 'Folk Songs'

CD

Sofia Karlsson, Folk Songs (Amigo, 2002) Groupa のメンバーとしても知られるスウェーデンの女性歌手のソロ第1作。 透明感があり、かつ、深みがある。

ファドの清冽なる歌姫クリスティーナ・ブランコ

Cristina Branco, Post-Scriptum (L'Empreinte Digitale, 2000) ファドの清冽なる歌姫クリスティーナ・ブランコのこのレーベルからの2枚目。1枚目と共にフランスで賞をとっている。ほかにオランダでしか入手できないアルバムが2枚あるようだ。 夫である Cust…

ラサリーナのソロ・デビュー盤

Lasairfhíona Ní Chonaola, An Raicín Álainn (LNC 001CD, 2002) ラサリーナのソロ・デビュー盤。番号から分かる通り、アーティストのインディペンデント・レーベル。全14曲。すべてアイルランド語の歌。2002年8月8日、フランス西部のロリアンで開かれたイン…

マーティン・シンプスンのギターも歌も充実

Martin Simpson, The Bramble Briar (Topic TSCD513, 2001) 2001年のブリティッシュ・フォーク最良の収穫の一つ。ギタリストとしてもシンガーとしても、非常に充実している。

ライヴならではの味わいがすばらしいダーヴィッシュ2枚組

Dervish, Live in Palma (Whirling Discs WHRL004, 1997) ダーヴィッシュのいい面が多く収められた2枚組ライヴ。 スタジオ盤 At the End of the Day でかつてヴェーセンと共演した曲 'Josefin's Waltz' のライヴならではの味わいもすばらしい。録音も秀逸。

心変わりしてしまった恋人を唄う'Loving Hannah'

Bill Jones, Panchpuran (Brick 002CD, 2001) 2枚目にして確乎たる地位をきずきあげた若きフォーク・アーティスト。プロデュースをカレン・トウィードがおこなっており、その結果いくつもの興味深いことが起きている。 ひとつは、フィンランドのティモ・ア…

イアン・スミスの唄うバーンズ

Ian Smith, A Celtic Connection (IS02, 2011) アイルランドのギタリスト、イアン・スミスの2011年のアルバム。 ドネゴール(アイルランド北部)のシンガー・ソングライターとしても知られる。しぶい歌声。曲はいぶし銀のような深い味わいのものが多い。

北欧の歌姫ジェニ

CD

Jenny Lysander, Northern Folk (Beating Drum BEADR00011, 2015) このひとが唄うのを目の前で聴いたら、ぼくはたぶん気絶するだろう。 声が繊細。ギターの音色、曲作りのセンス。こわれやすい宝物のようだ。

ヴァレリー・カーター

ヴァレリ・カータの数少ないリード・アルバムに《ワイルド・チャイルド》がある。1970年代から80年代にかけての良質な女性ヴォーカルと名人級のスタジオ・ミュージシャンの組合せが聴きたければ、おそらくこれにとどめを刺すだろう。 歌も演奏もとびきりいい…

伝統的かつ現代的。稀有なアルバム

CD

Eithne Ní Uallacháin: Bilingua (Gael Linn, 2014) 「クリスタルグラスのように澄んでいてこわれそうな声」の持ち主と評された故 Eithne Ní Uallacháin (1957-1999) のアルバム。かつて、バンド Lá Lugh での彼女の唄いぶりなどが好きだった人は間違いなく…

ミュージシャン好みのアルバム

CD

Caladh Nua, Honest to Goodness (CN003, 2014) 素晴らしいアルバムだ。アイリッシュ・ミュージックが好きなら即買い級といえる。 アイルランド南部のバンド Caladh Nua の3枚目のアルバム。これまでの2枚も素晴らしいアルバムだったが、今作はさらに輪をか…

次の世代へおくるアイルランド語歌

CD

Gearóidín Breathnach: Grá mo Chroí an Óige (CIC, 2013) 現代のシャン・ノース歌唱(アイルランド語無伴奏歌唱)を代表する女性歌手のひとり、ガロージーン・ブラナハの2013年のアルバム。児童に唄ってもらいたい歌を記録に残す意味で作成された。ブラナハ…

Elaine Cormican: Cluain Amhrán (2014)

CD

先週ダブリンのクラダ・レコードで手に入れたCDを紹介。 Líadan というグループのメンバーでもある Elaine Cormican がソロ CD を出した。2014年7月のこと。 ダブリンに伝統音楽資料館(ITMA)というところがある。アイルランド伝統音楽に関する音声資料、文…

ダブリンのクラダ・レコード店は二店舗ある。

CD

Claddagh Records www.claddaghrecords.com 2 Cecilia St., Temple Bar, Dublin 2. Tel. +353-1-6770262 5 Westmoreland Street, Dublin 2. Tel. +353-1-8883600 ひとつめのテンプル・バー店が夕5時頃しまるのに対し、ふたつめのトリニティ大学向かいの店は…

Moya の新作

CD

クリスマス向け新譜で Moya Brennan の 《An Irish Christmas》 (FIERCD19) が出る。あるいはもう出たのかもしれない。ともかく、RnaG ラジオでは、<Oiche Chuin (Silent Night)>がかかっていて、それを聴く限りではすばらしい。クラダ・レコード店のウェ…

Lasairfhiona's new CD

CD

Seoladh a dlúthdhiosca nua Flame of Wine, Dé Sathairn, 20 Lúnasa in Áras Éanna, Ionad Ealaíona Inis Oírr, Oileáin Árann i gCo na Gaillimhe. ラーサリーナ・ニ・ホニーラの新アルバム Flame of Wine が8月20日に発表されました。私は発表式典に招待…

Seosaimhin Ni Bheaglaoich & Caitlin Ni Bheaglaoich: Suailci Sona

CD

CD のことを書くのは久しぶりかな。いや、これは今年一番のめっけものでした。ケリー県の有名な音楽一家、ベグリー家のショーサヴィーンとカチリーンの姉妹が(たぶん自主レーベルから)出したアルバム。だけど、アイルランド語協会がスポンサーになっている…

ガル・コスタ+カエターノ・ヴェローゾ(Gal Costa & Caetano): ドミンゴ(Domingo)

CD

Gal e Caetano Veloso: Domingo (Universal UICY-9147, 1967/2001) 傑作という言葉ですら軽々しくは使いたくない 1967年。ガル・コスタ22歳の録音。カエターノ・ヴェローゾは25歳。 二人にとって初のLP。ガルのソロ・アルバムは1969年に出ることになる。 …

Alison Krauss: Lonely Runs Both Ways

CD

Alison Krauss and Union Station: Lonely Runs Both Ways (Rounder 116610525-2, 2004) 先日、この中の <A Living Prayer> を取上げた。 この歌だけでなく、どのトラックも素晴らしい。今やバンドとしても充実しきっている。 アリスンの歌やフィドルや…

Bob Malone: Malone Alone

CD

Bob Malone: Malone Alone (Delta Moon DMR 004, 2003) 先にリオン・ラッセルの弾き語りのアルバムに触れた際、リオンの継承者の一人にニュージャージー出身のボブ・マローンを挙げた。 現役のこの手のピアニストとしてはボブは最高の名手と思う。声はリオン…

今年中に30枚 (30) Leon Russell: Signature Songs

CD

Leon Russell: Signature Songs (Leon Russell LRR-3008, 2001) ついに到達した30枚目。大団円は御大リオン・ラッセル。いや、めでたい。 ぼくはかつて戯れにミドルネームに 'Leon' と附けていたくらい、彼のピアノ・スタイルの信奉者である。リオンがピアノ…

今年中に30枚 (29) Siobhan Armstrong: Clairseach na hEireann

CD

Siobhán Armstrong: Cláirseach na hÉireann - The Harp of Ireland (Maya MCD0401, 2004) 金属弦ハープ奏者シュワーン(シヴォーン)・アームストロング(Siobhán Armstrong)のアルバム 《クロールシャハ・ナ・ヘーラン》。2002年度のオ・リアダ杯を史上最…

今年中に30枚 (28) VA: Biscantorat

CD

VA: Biscantorat - Sound of the Spirit from Glenstal Abbey (Hummingbird HBCD0038, 2004) 歌うことは二度祈ることになる。そういう意味の 'biscantorat' という造語を冠した宗教歌のアルバム。*1 アイルランドはリムリック県のグレンスタル修道院(ベネデ…

アラン・テーラー 祝! ドイツのフォーク賞 <コメント>

CD

30年以上のキャリアを有するイングランドのシンガー・ソングライターにしてギタリストのアラン・テーラーのアルバム 《Hotels and Dreamers》 (2003)がドイツの Folker! 誌で2004年のベスト・アルバムに選ばれました。2005年1/2月号で発表されます。見てい…

還流防止措置行使の際の実務上の留意事項 <コメント>

CD

文化庁が12月6日に発表した「還流防止措置を行使するに当たっての実務上の留意事項等について(通知)」なる文書は読んでみるといろいろ面白い。 輸入盤について還流防止措置を実際に行使する税関等で、実務的に留意すべきことがらがいろんな場合について書…

New Irish Music Releases December 2004

CD

アイルランド伝統音楽レコード店の老舗、ダブリンはクラダの12月の新譜リストです。なお、価格は一枚概ね16〜20ユーロですが、日本から買う場合は VAT 21% を引いてくれるはずです。送料は最初の CD が7ユーロ、次から一枚2ユーロです。 なお、赤字のタイト…

今年中に30枚 (27) Ray Charles: Live

CD

Ray Charles: Live (Atlantic 81732-2, 1958, 1959/1987) 有名なニューポート・ジャズ・フェスティヴァル(1958年7月5日)での録音10曲と、その翌年五月アトランタはハーンドン・スタジアムでの録音6曲とを収めたコンピレーション・アルバム。前者はヴァン・…

今年中に30枚 (26) Miles Davis: Kind of Blue

CD

Miles Davis: Kind of Blue (Columbia CK64935, 1959/1997) この盤については多弁は弄すべからず。 と、自戒しつつ、最低限のことだけ。まず、このリマスタリングにより、トラック 1-3 と 4-5 とのピッチが揃ったのは喜ばしい。次に、オリジナル LP の曲順で…

Around the Hills of Clare

CD

新譜情報。アイルランドはクレア県の歌や朗誦を156分収めた二枚組が Musical Traditions から発売された(アイルランド以外)。アイルランドでは、有名なシンガーズ・クラブ、ダブリンのア・ゴーリーンが販売する。 Around the Hills of Clare (MTCD331-2 / …

今年中に30枚 (25) Ray Charles: Modern Sounds in Country and Western Music

CD

Ray Charles: Modern Sounds in Country and Western Music (Rhino R2 70099, 1962/1988) 身震いするほどの傑作。 ヴァン・モリスンが「絶対」の一枚に挙げていたので入手したが、これほどのアルバムとは知らなかった。特に、トラック11-15にかけて、トラッ…

Phil and June Colclough: Players from a Drama

CD

Phil and June Colclough: Players from a Drama (Celtic Music CMCD 060, 1991) メアリ・ブラックやディック・ゴーハンなど、さまざまな歌い手がとりあげている名曲 <Song for Ireland> (1982年)を始め、多くの佳曲を書いたフィル・アンド・ジューン・…

今年中に30枚 (24) Sharon Shannon: Libertango <追記>

CD

Sharon Shannon: Libertango (Daisy, 2003/2004) 細部まで神経の行き届いた傑作。ブラヴォー! 入手したのはアクースティック・トゥアーのライヴ盤(2004)附きの特別版(アイルランド盤)。本篇のほうは女性歌手がかなり前面に出た作りで、今日的な編曲もま…

VA: A River of Sound

CD

ミホール・オ・スーラヴォーンが構想したTV番組(BBC 北アイルランドとRTEの共同制作)で録音された1995年の CD。 VA: 《A River of Sound》 (Hummingbird CDV 2776, 1995) この CD は副題を 'The Changing Course of Irish Traditional Music' という。この…

今年中に30枚 (23) Fernando Ortega: Hymns & Meditations

CD

ニュー・メキシコ出身の歌手でピアニストのフェルナンド・オルテガ(Fernando Ortega)の2002年のアルバム。 Fernando Ortega: 《Hymns & Meditations》 (RPI SPCN 7900973095, 1994) ピアノ・ソロ・アルバムを含め10枚以上のアルバムを出しているクリスチャ…

今年中に30枚 (22) Patti Moran McCoy: Jesus In Paris

CD

オクラホマ出身のピアニスト、パティ・モーラン・マッコイ(Patti Moran McCoy)の2002年のアルバム。 Patti Moran McCoy: 《Jesus In Paris》 (Brio BRIO2113, 2002) パティはピアニストとしては今聞けばゴスペルの香りがあふれ、ジャズもうまい。が、そも…

今年中に30枚 (21) Barrelhouse Chuck: Prescription for the Blues

CD

シカゴのブルーズ・ピアノのバレルハウス・チャック(Chuck Goering、1958年生まれ)の2002年のアルバム。シカゴのブルーズ・ピアノの専門レーベル Sirens からのリリース。 Barrelhouse Chuck: 《Prescription for the Blues》 (Sirens SR-5004, 2002) 昨日…

今年中に30枚 (20) Reverend Dwayne R. Mason: Glory! Glory!

CD

シカゴのゴスペル・ピアノの新星ドウェーン・メースンの CD。シカゴのブルーズ・ピアノの専門レーベル Sirens からのリリース。 Reverend Dwayne R. Mason: 《Glory! Glory!》 (Sirens SR-5007, 2003) 基本的にはメースンのピアノにケンドリック・M・ジャク…

Mary O'Hara: Irish Traditional Folk Songs

CD

ハープ弾語りで知られるメアリ・オハーラの29曲入りアルバム。 Mary O'Hara: 《Irish Traditional Folk Songs》 (Legacy CD 333, 1993) そのソプラノは一回聞くと忘れられない。ハープにのせて、ある時は典雅にある時は軽快に歌うメアリはアイルランド北西部…

Tommy Sands: The Heart's a Wonder

CD

アイルランドの良心の声トミー・サンズの1995年のアルバム。 Tommy Sands: 《The Heart's a Wonder》 (Green Linnet GLCD 1158, 1995) ザ・サンズ・ファミリーの一員としても知られ、またアイルランドを代表するシンガー・ソングライターとしても知られるト…

V. A.: Toally Traditional Tin Whistles

CD

題名通り、アイルランド伝統音楽のティン・ホィッスル演奏集。 V. A.: Toally Traditional Tin Whistles (Ossian OSSCD53, 1991) 全16曲。うち、特にこのために録音されたフィンタン・ヴァレリの4トラックを除いて、10枚のアルバムから選曲されたコンピレー…

Skylark: All of It

CD

スカイラークの1989年のアルバム。 Skylark: 《All of It》 (Wundertüte CD TÜT 72.139, 1989) スカイラークのアルバム群の中でもこれは親しみやすく、また特別なものを感じさせるアルバムである。全体はいつものスカイラークで、アルスター(アイルランド北…

Four Men and a Dog: Long Roads

CD

フォー・メン・アンド・ア・ドッグの4枚目。ウッドストック録音の1996年のアルバム。 Four Men and a Dog: 《Long Roads》 (Transatlantic TRA CD 223, 1996) 米ニューヨーク州ウッドストックにある Levon Helm Studios で録音されたというだけでなく、音楽…

(速報 )Barbara Dickson: Full Circle (due 20 Sep)

CD

あのバーバラ・ディクスンの新譜 《Full Circle》 (RandM)が9月20日発表されます。収録曲は <The Unquiet Grave>、<Westron Wynde>、 <Corpus Christi>、<Eriskay Love Song> など。詳しくは バーバラ・ディクスンのサイト。

Christy Moore: Smoke & Strong Whiskey

CD

アイルランドを代表するシンガー・ソングライター、クリスティ・ムアの1991年のアルバム。 Christy Moore: 《Smoke & Strong Whiskey》 (Newberry CM 0002-2, 1991) ムアがマネージャーの Mattie Fox と設立したレーベルでのリリース。ぼくの入手した盤には…

Dordan: Jigs to the Moon

CD

女性三人組ドルダーンの1994年のアルバム。 Dordán: 《Jigs to the Moon / Ceol na Gealaí》 (Gael-Linn CEFCD 168, 1994) 1990年結成。ゴールウェーで一回きりのコンサートのつもりだったのが、このトラッドとバロックとをブレンドした響きが好評を博し、そ…

今年中に30枚 (19) Ray Charles: Genius + Soul = Jazz/My Kind of Jazz

CD

レイ・チャールズがジャズに取組んだ1961年のアルバムと1970年のアルバムとを1枚に収めた CD。レイの長いキャリアの中でインストルメンタル・アルバムはこの二つだけである。 Ray Charles: 《Genius + Soul = Jazz/My Kind of Jazz》 (Rhino R2 72814, 1961/…

今年中に30枚 (18) Marcia Ball: Let Me Play with Your Poodle

CD

ルイジアナの香りぷんぷんのマーシャ・ボールの1997年のアルバム。 Marcia Ball: 《Let Me Play with Your Poodle》 (Rounder CD 3151, 1997) 現代のルイジアナ音楽を代表するピアニストでありシンガー・ソングライターであるマーシャ・ボール。1949年テキサ…

今年中に30枚 (17) Diana Krall: When I Look in Your Eyes

CD

Jay Graydon 好みのピアニスト、カナダ(Nanaimo, British Columbia)出身の Diana Krall の1999年のアルバム。 Diana Krall: 《When I Look in Your Eyes》 (Verve IMPD-304, 1999) このアルバムでジェイ好みのトラックを探すと、たぶんトラック11 <The Be…