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Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

Jazz Piano and Folk

ジャズ・ピアニストが弾くフォークソングは、フォークミュージシャン同士のカヴァーとはまた違う味わいがある。 とは、キース・ジャレットの 〈マイ・バック・ページズ〉 (Somewhere Before, 1968) 以来、多くの人が感じてきたことだろう。 このことをブラ…

Radio Celt

ケルト音楽専門インターネット・ラジオ。サブチャンネルが 15 もある。伝統音楽や女性・男性アーティスト等々。米国の AccuRadio の局の一つ。知るかぎりでは2006年頃から続いている。その頃はサブチャンネルは6つだった。 ジャケットをクリックすると、amaz…

VWML Online

〔蔵出し記事 20060508〕 〔2006年〕5月6日、ヴォーン・ウィリアムズ・メモリアル・ライブラリー(Cecil Sharp House, 2 Regent's Park Road, London, NW1 7AY U. K.)が所蔵資料の オンライン検索 を開始した。これで目的の資料を探し当てたら、同ライブラ…

100% と 99.9% との間 To forgive, divine

過つは人の常だが、時に百パーセントが必要になるケースもある。 目次 99.9% 良品で OK か 99.9995% 安全で OK か 95% 聞取れれば OK か 99.9% 良品で OK か 2006年1月21日に行われた大学入試センター試験の英語聞取り試験の再生機は、0.1% が故障した。これ…

アイルランド競技会へ海外から参加する人 From beyond the Shores of the Emerald Isle

映画 'The Boys and Girl from County Clare' (2003) は抱腹絶倒のコメディながらアイルランドの伝統音楽競技会にからむ人間模様を映画の形で見事に拳拳服膺してみせた作品といえる。 ケーリー・バンドの全アイルランド大会に参加する三カ国のバンドのリーダ…

フランシー語録 Francie Interview

フランシー・ムーニー(Francie Mooney [Proinsias Ó Maonaigh], 1922-2006)の音楽家・作家・俳優としての卓越した才能のひとつはアイルランド語の表現力にあったと思います。彼が書く歌詞には人を惹きつけるものがありました。その言語的遺産は不滅の輝き…

ヴァレリ兄弟のいぶし銀のごとき伝統音楽

"Silver Slipper", "Glen Road to Carrick" & "The Abbey Reel", Cillian & Niall Vallely w Alan Murray 米国の東海岸メリーランドに伝統音楽の振興をめざす非営利団体 IMT (The Institute of Musical Traditions, 1988年創設) がある。 そこで2013年に行わ…

オ・ブリアンとトービーン Come West along the Road (DVD)

2005年暮れに発売された RTE のビデオ・クリップ集 Come West along the Road: Irish Traditional Music Treasures, Volume 1 from RTÉ TV Archives 1960s - 1980s (RTÉ RTEDVD99)。プロデュースはニコラス・カロラン。本 DVD はオール・リージョンズのデ…

DVD 'Come West along the Road'

Come West along the Road (RTÉ RTEDVD99) 〔第1集〕 アイルランドRTE放送局の人気伝統音楽番組 'Come West along the Road' のシリーズから精選したもの。ホストはニコラス・カロラン(最近までダブリンのアイルランド伝統音楽資料館 ITMA の館長だった)。…

視聴録 《ジョンとジャッキー》 DVD 'John Renbourn and Jacqui McShee'

John Renbourn and Jacqui McShee: In Concert with guest Clive Carroll (Pentangle Ltd / Hard Road Recording HRDVD 003, 2005; Region Free NTSC Format DVD) ジョン・レンボーン(1944-2015)がジャッキー・マクシーと行ったライヴの模様を収めた DVD …

『われらの音楽伝統』 Our Musical Heritage by Sean O Riada

Seán Ó Riada, Our Musical Heritage (Fundúireacht an Riadaigh, 1982; ed. with an introduction by Thomas Kinsella; Musical Editor: Tomás Ó Canainn) ショーン・オ・リアダ(1931-1971)が1962年7月7日-10月13日に行ったラジオ講話を収める小著(楽譜…

John Brian Vallely (interview, Beo)

トラッド・ファンにもたぶんおなじみの世界的画家のインタヴューが Beo 2005年9月号に掲載されている(アイルランド語)。 先に彼の子供たちのことにふれると、Lúnasa (ルーナサ、「ルナサ」)のキリアン(Cillian)・ヴァレリー(イラン・パイプス)は次男…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(3) Sarah-Jane Woods interview (3)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の3回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] Antaine…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(2) Sarah-Jane Woods interview (2)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の2回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] 〔一口…

セラ=ジェーン・ウッズのインタヴュー(1) Sarah-Jane Woods interview (1)

CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) を少しづつ紹介する。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; sour…

Cumar 音楽学校の若き音楽家たち

Cumar (CIC CICD141, 2000) 10. An Tréigean le Ciarán Ó Concheanainn 11. Poirt / Jigs le Sarah-Jane Woods 1999 年の「クマル」コンサートの模様を収めたアルバム。〔'cumar' はアイルランド語としては「峡谷」の意だけれど、ここではアイルランド西部コ…

アイルランド伝統音楽のギター弾きに4種類あり

スレッド 'The Guitar and Irish Traditional Music' から(2002-2005)。thesession.org に発し、Mudcat にまで飛び火した、ギターとアイルランド伝統音楽をめぐる議論。Michael Sands さんの観察によると、アイルランド伝統音楽のセッション現場で出会うギ…

Altan @ Aiphonic Hall, Itami, 4 Dec 2015

アルタン(兵庫県伊丹市アイフォニックホール、2015年12月4日) 伊丹市で行われたアルタンのコンサートについてのメモを少し。 メンバー このメンバーになってからは初めて見た。アコーディオン奏者が Martin Tourish (Ciaran Tourish の甥)に代わった。ギ…

Smithsonian Global Sound, Folkways, Moses Asch

〔蔵出し記事 20050413〕 スミソニアン・グローバル・サウンド〔現在は Smithsonian Folkways〕は2005年6月からプロジェクトを公式発足させた。ポイントをまとめる。 ワールド・ミュージックの音源、約 35,000 曲を 1 曲 1 米ドル前後でオンライン販売 音源…

Give Us a Drink of Water (Si-Folk)

Si-Folk, Clear Spot Session: Traditional Irish Music (2002) 世界広しと言えど、こんな解釈の演奏が出来るのは日本のシ・フォーク(Si-Folk)だけではないか。彼らのアルバム Clear Spot Session: Traditional Irish Music (rec. 2001-2002) のトラック 7…

フレーズの切れ目、さくら phrasing, articulation

詩歌の言語が、その詩歌に基づく楽曲の演奏表現にどのように影響を与えるかということ、これを説明するうまい例はないかと考えている。(別の記事「三月に」参照) 突拍子もないようだが、日本語の「さくら」を想いつく。この語を用いて詠う(歌う)場合、皆…

「三月に」をアイルランド語で言うと Marta

「三月」の語 'Márta' を取上げる。こういう月の名前が出てくると、季節を通じて連帯感が生まれる。アイルランド語と他の言語、例えば英語(March)との間に。両者は一見してよく似ている。ラテン語のマールティウス Martius、即ち軍神マールス Mars の月(…

名残りの薔薇、その旋律 The Last Rose of Summer

〔蔵出し記事 20050317〕 'The Last Rose of Summer' (庭の千草 〔菊〕)はアイルランド民謡として知られているが、それ以上のことはあまりネットに出てこないのでちょっと書く。

耳鳴り、サヌカイト sanukite, Last Rose of Summer

〔蔵出し記事 20050316〕 昔、ロック・ピアニストだった頃、大音響バンドにいたことがある。ニール・ヤング・バンドもかくやと思われるくらいの音圧に囲まれていた。

音楽ワークショップへの参加 workshops

〔蔵出し記事 20050315〕 (2005年)3月6日(日)に大阪でジョー・オ・ニャハタン(Joe Ó Neachtain)のシャン・ノース・ダンス(rince aonair ar an sean-nós)のワークショップに参加したけれど、ぼくにとっては今までで一番わざの吸収率が低かった。これ…

バーン・ダンスとエリザベス・クローニン

ポール&ハリーのアルバム Born for Sport には barn dance が2トラックも入っている。で、この barn dance について少し。

ピアニスト必読の変わった波長の作品

フレドゥン・キアンプール『幽霊ピアニスト事件』(創元推理文庫、2015) 原著 Fredun Kianpour, Nachleben (2008). 同じ東京創元社から2011年に単行本で出た時のタイトルが『この世の涯てまで、よろしく』で、表紙が魚住幸平作だった。本書の表紙が Ryoojin…

マルケリンがシャン・ノース・ダンスについて語る

人気のあるダンス講師ミック・マルケリン(Mick Mulkerrin)がシャン・ノース・ダンスについてインタヴューで語った言葉を引用しておこう。

ハリー・ブラッドリーと話しこむ

〔蔵出し記事 20050307〕 いや、そんなつもりじゃなかった。たまたま昨日(2005年3月6日、吹田さんくすホール、ワークショップ)の立食のテーブルで隣合せ、あなたは IRTRAD-L でよく発言するあのハリー・ブラッドリーと同一人物かと水を向けたのだ。そうし…

ショーサヴのステップ

〔蔵出し記事 20050305〕 遂にこの眼でショーサヴ・オ・ニャハタン(Seosamh Ó Neachtain)のステップを見た(大阪、バナナ・ホール〔2005年3月 来日公演案内サイト〕)。目の前およそ3mくらいだったろうか。わずかに3曲くらい踊っただけだったが、ビデオ…

うちゅうひこうしのうた

〔蔵出し記事 20040114〕 みんなのうた(NHK)でやっているのをたまたま見た。いっぺんで気に入った。矢野顕子にどこか似ているが、もっと上品、なんていったら叱られるか。 歌もいいし、ピアノもいい。 歌は坂本 真綾。作曲は菅野 よう子。菅野がピアノも弾…

マーク・キングのスラップ・ベースにしびれる

難民の海難事故を防ぐ器具のためのキャンペーンを組織しているワイト島のミュージシャン、マーク・キングは Level 42 のベーシストだ。もともとドラマーだったので、パーカッシヴな奏法はお手のもの。彼はリード・シンガーでもあるから、この奏法をやりなが…

シェーマス・エニスの歴史的演奏(1975年)

アイルランド伝統音楽の巨人、シェーマス・エニスの珍しい動画。 1975年9月20日にアイルランドのTV番組 ‘An Fear Agus A Chuid Ceoil’ で放送されたもの。エニスはこのリール曲をコナマーラの歌い手 Colm Ó Caodháin から収集した。曲名は ‘Port na Gioboige…

西ジャワのピュアな伝統音楽

Sean Williams, The Sound of the Ancestral Ship: Highland Music of West Java (Oxford UP USA, 2001) 西ジャワのピュアな伝統音楽を収めた CD。 といっても、市販のオーディオ CD ではなくて、学術調査研究の録音資料を収めたもので、民族音楽の学術書に…

ロマン主義の音楽であるために、美学的に何が必要か

M.カッロッツォ、C.チマガッリ『西洋音楽の歴史 第3巻』(シーライトパブリッシング、2013) ロマン派と現代音楽を扱う第3巻。前者に7章、後者に6章。章の前半は歴史、後半は考察。

音楽史の域をこえて詩学に接近する

M.カッロッツォ、C.チマガッリ『西洋音楽の歴史 第1巻』(シーライトパブリッシング、2009) 原著は Mario Carrozzo, Cristina Cimagalli: Storia della musica occidentale, vol. 1 (Roma: Armando Armando, 1997)。全3巻。すでに、第2巻(2010)と第3巻(…

スローエアの名演(エルヴィー・ミラー)

アイルランド語TV放送局TG4の人気音楽番組「ギャントリー(ガントリー)」 'Geantraí'*1 はアイルランドのパブから伝統音楽の粋を聞かせてくれる。 *1:いにしえのアイルランド音楽の三目的の一つ。suantraí と geantraí と goltraí の三つに分類されていたと…

ITMAのアーカイブから

ITMA ダブリンにあるアイルランド伝統音楽資料館(ITMA)はアイルランド伝統音楽に関する様々の資料の宝庫だ。古いLPから古い楽譜、最新の研究書に至るまで、調べ物があれば一度は足を運ぶ価値がある。利用は無料。

エラハタス(2015年)予定発表される

毎年秋に開催されるアイルランド語芸術の大会エラハタス・ナ・ゲールゲの2015年の行事予定が発表されました。シャン・ノース(歌唱・ダンス)のアイルランド一の名人を決める大会です。他にもストーリテリングや、さまざまの歌唱競技など(同一時間帯に複数…

シャン・ノース早わかり

アイルランドの中等教育修了試験の選択科目に音楽がある。クラシック音楽やロックなどに交じってアイルランド伝統音楽もある。

ヴァレリー・カーター

ヴァレリ・カータの数少ないリード・アルバムに《ワイルド・チャイルド》がある。1970年代から80年代にかけての良質な女性ヴォーカルと名人級のスタジオ・ミュージシャンの組合せが聴きたければ、おそらくこれにとどめを刺すだろう。 歌も演奏もとびきりいい…

現代のアイルランド伝統音楽の出発点――ショーン・オリアダの歴史的著作

Seán Ó Riada, Our Musical Heritage (Fundúireacht an Riadaigh, 1982) ショーン・オリアダが1962年7月7日から10月13日にかけておこなった、アイルランド伝統音楽に関する歴史的ラジオ放送に対応する著作。 本としては1982年に出版された。ラジオ放送でつか…

『アイルランド伝統音楽必携』第2版

Fintan Vallely, ed., Companion to Irish Traditional Music, 2nd ed. (Cork UP, 2011) アイルランド伝統音楽について学んだり探求したり研究したりする際の最良の道しるべのひとつが第2版になった。第1版(1999)が478ページだったのに対し、この第2版は83…

RTEの大英断

ショーン・オリアダの伝説のラジオ講演が半世紀ぶりに再放送される。アイルランド音楽を決定的に変えたといわれるあの放送だ。14回のシリーズで、題は「われらの音楽的伝統」(Our Musical Heritage)。同名の本と、付随するLP3枚組がある。本のほうは古書で見…

詩からエアへ

アイルランド語伝統歌とスロー・エアとの関係について某所で書いたことをまとめておきます。 音楽家にとって音色は基本のことですが、そこからスタートして考えます。 「音色」の語の代わりに「響き」(Klang) をオーボエ奏者の渡辺克也さんは提唱。アイルラ…

TradTunes 中止

2008年6月9日付でトラディショナル音楽配信サイトの TradTunes は営業中止した。スコットランド、アイルランド方面のトラッド音楽の唯一の専門配信サイトだっただけに、本当に残念。

MDR-NC500D 第一印象

Sony MDR-NC500D ついに到着。世界初のディジタル・ノイズキャンセリング・ヘッドフォン。NC タイプはこれで4台目だが、音質はこれが一番。耳が詰まるような圧迫感がないのが助かる。耳の外に空間が広がる感じで気持ちよく聴ける。高音の伸び、解像度の高さ…

SHM CD のラインアップ

日頃、トラック単位でネットから購入する習慣がある。が、変わるかもしれない。SHM CD で買い直そうかと思うアルバムがいくつも出てきたのだ。まだ、ビリー・プレストン の往年の名曲を SHM CD で再生したものをFMで聴いただけだが、これが同じ音源かと正直…

Go-Vibe Petite+DAC

ヘッドフォン・アンプの Go-Vibe Petite+DAC を入手してから、ほぼ4週間たつ。使い方は文字通りのヘッドフォン・アンプとしてが8割、DACとしてが2割くらい。どちらも、なしと比べると音は大幅に違う。ヘッドフォン・アンプとして使う時は iPod につなぐのに…

Soul Speak

Michael McDonald は相変わらずごぎげんだ。新作 Soul Speak (2008) を何の先入観もなく聞いてみたところ、トラック2 'Living for the City' がかっこよくて、気に入る。ところが、このクラスの曲がほかに中々見つからない。と思っていたら、トラック13 'Red…