アイルランド
三人のドノハさん 相当なアイルランド音楽通を自認する人でもちょっと難しそうなクイズを一つ。次の三人のドノハさんの違いは何でしょう。 Seán 'ac Dhonncha Seán Mac Donncha Seosamh Mac Donncha 発音はそれぞれショーン・アク・ゴノハ、ショーン・マク・…
アイルランドのシスター・スタンの至言を集めたもの。一日一言ずつ一年間にわたって読める。 いくつか例を挙げてみよう。1月5日。 Standing on the shore, part of the rhythm of the tide. Each wave a giving and a taking, impermanence dissolving into …
Seán Ó Riada, Our Musical Heritage (Fundúireacht an Riadaigh, 1982; ed. with an introduction by Thomas Kinsella; Musical Editor: Tomás Ó Canainn) ショーン・オ・リアダ(1931-1971)が1962年7月7日-10月13日に行ったラジオ講話を収める小著(楽譜…
ラーサリーナ・ニ・ホニーラのウェブサイト flameofwine.com の扉にかつて書かれていた言葉。 Back in time to a place beyond, where no one else has been so farAll the joys of my yearning heart, haunting music for the soul. これは2枚目のアルバムF…
トラッド・ファンにもたぶんおなじみの世界的画家のインタヴューが Beo 2005年9月号に掲載されている(アイルランド語)。 先に彼の子供たちのことにふれると、Lúnasa (ルーナサ、「ルナサ」)のキリアン(Cillian)・ヴァレリー(イラン・パイプス)は次男…
〔蔵出し記事 20050916〕 最近アイルランドで時間を過ごした人なら誰でも気づいているだろうが、あちらでは数独は大変な人気である。日本人自身が驚くほどの大人気である。 アイルランドの新聞でその日の数独問題を掲載していないのはアイルランド語新聞だけ…
過日、アイルランド語を勉強中の一こま。 「一番好きな映画を選べ」という課題が与えられた。各自がそれを挙げて、説明し、論じ合うのである。これを全部アイルランド語で行う。 私はとっさに「注目すべき人々との出会い」 (Meetings with Remarkable Men) …
〔蔵出し記事 20050906〕 シャン・ノース歌手のミホール・オ・シェーン(Micheál Ó Seighin)さんら五人がメーヨー県内陸部の天然ガス関連施設の建設は危険すぎるから沖合に建設せよとの抗議運動を起こし、〔2005年〕6 月 30 日に投獄された。それから二ヶ月…
フラー・ルールによると、18歳以上の部(D)の全愛フラー(The All-Ireland Fleadh)では、アイルランド語・英語のソロ伝統歌唱の曲目については次の規定に従わねばならない。 17. Competitions 31- 34 Amhránaíocht / Traditional SingingAge Group D: Two …
The Galway Hookers 4th ed. le Richard J. Scott (A. K. Ilen, 2004) le DVD. [Ceannaithe i SPAR sa Cheathú Rua.] ゴールウェーの伝統的帆船(húicéir)の本。DVD (TG4 のアイルランド語番組)附き。この帆船(フーィケール、フッカー)を見るために訪愛…
CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の3回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] Antaine…
CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) の2回目。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; source] 〔一口…
CUMAR のアルバムで演奏を聞かせたフルート奏者セラ=ジェーン・ウッズ (Sarah-Jane Woods) の Beo におけるインタビュー (Beo, Eagrán 36, Aibreán 2004) を少しづつ紹介する。原文(アイルランド語)のあとに大意を英語で掲げる。 [Sarah-Jane Woods; sour…
Cumar (CIC CICD141, 2000) 10. An Tréigean le Ciarán Ó Concheanainn 11. Poirt / Jigs le Sarah-Jane Woods 1999 年の「クマル」コンサートの模様を収めたアルバム。〔'cumar' はアイルランド語としては「峡谷」の意だけれど、ここではアイルランド西部コ…
〔蔵出し記事 20050825; From the archives: what follows was written on 25 August 2005〕 Ciarán Ó Con Cheanáinn, a most promising young sean-nós singer. 彼は恐らく2005年のエラハタスでオ・リアダ杯を獲得することだろう。2004年は同杯三位、2002年…
スレッド 'The Guitar and Irish Traditional Music' から(2002-2005)。thesession.org に発し、Mudcat にまで飛び火した、ギターとアイルランド伝統音楽をめぐる議論。Michael Sands さんの観察によると、アイルランド伝統音楽のセッション現場で出会うギ…
アルタン(兵庫県伊丹市アイフォニックホール、2015年12月4日) 伊丹市で行われたアルタンのコンサートについてのメモを少し。 メンバー このメンバーになってからは初めて見た。アコーディオン奏者が Martin Tourish (Ciaran Tourish の甥)に代わった。ギ…
〔蔵出し記事 20040729〕 声楽家の藍川由美さんの発言を以下、引用する(産経新聞2004年7月29日付朝刊)。
〔蔵出し記事 20050405〕 北アイルランドのベルファストで発行されているアイルランド語週刊紙 Lá の4月4日付(Dé Luain 4 Aib 2005)にローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(Eoin Pól II)の逝去に伴う今後の行事等についての署名記事が載った。まず、その全文。 …
Si-Folk, Clear Spot Session: Traditional Irish Music (2002) 世界広しと言えど、こんな解釈の演奏が出来るのは日本のシ・フォーク(Si-Folk)だけではないか。彼らのアルバム Clear Spot Session: Traditional Irish Music (rec. 2001-2002) のトラック 7…
シャン・ノース歌唱の名人ジョー・ヒーニー(Joe Heaney)はジョーン・バエズ(Joan Baez)にはニャーがないと言った。 こういう話が IRTRAD-L メーリング・リストで出たことがある。では、ニャーとは何か。ポール・カー(Paul Carr)が同リストに投稿して、…
「三月」の語 'Márta' を取上げる。こういう月の名前が出てくると、季節を通じて連帯感が生まれる。アイルランド語と他の言語、例えば英語(March)との間に。両者は一見してよく似ている。ラテン語のマールティウス Martius、即ち軍神マールス Mars の月(…
キリスト教会の暦で「復活の日曜日」(Domhnach Cásca)。イースター・サンデーの語源談義。
The Rough Guide to Irish Music (World Music Network, 2005/2013) 近年では最高のアイルランド音楽コンピレーション盤と断言できるアルバム。同名の書物を書いた Geoff Wallis が編んだ CD の新版である(World Music Network から2005年3月14日にリリース…
〔蔵出し記事 20050318〕 「最近の IRTRAD-L(ハリーとジム)」で少し指摘したハリーの論争への復帰の出発点はどこかと探していて、ようやく見つかった。IRTRAD-L の(2005年)3月10日の Chris Brennan の "Willie Clancy and Singing" というポストだ。
〔蔵出し記事 20050317〕 'The Last Rose of Summer' (庭の千草 〔菊〕)はアイルランド民謡として知られているが、それ以上のことはあまりネットに出てこないのでちょっと書く。
ポール&ハリーのアルバム Born for Sport には barn dance が2トラックも入っている。で、この barn dance について少し。
あしべゆうほ『クリスタル・ドラゴン 25』(秋田書店、2007) アイルランド語に興味を抱いたきっかけが漫画『クリスタル・ドラゴン』とする人がいて、どんな作品かと読み始めた。
人気のあるダンス講師ミック・マルケリン(Mick Mulkerrin)がシャン・ノース・ダンスについてインタヴューで語った言葉を引用しておこう。
〔蔵出し 20050308〕 (2005年)3月6日のシャン・ノース・ダンスのワークショップ終了後、帰り際にショーサヴ・オ・ニャハタンに、また会おう(Feicfidh mé arís thú, a Sheosamh)と声をかけると、思ってもみない言葉を返してきた。