Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

ことば

お大事に Bless me

〔蔵出し記事 20060805〕 産経新聞の「ひもとくスヌーピーの50年」2006年8月4日付で載った分。 原文はこんな感じ。 谷川俊太郎訳は「はくしょん!」「お大事に」。説明コラムは 「お大事に」外国ではくしゃみをした人に「お大事に」って声をかける習慣がある…

英詩のマガジンにニーズはあるのだろうか

英詩の基礎知識のような本は以前は結構見かけたものだ。 けれど、最近は、とんと見かけない。需要がなくなったのか、読む人がいなくなったのか。 でも、世界的には英詩の読者は減っている気配はない。ジャック・アタリの本を開いても、エマニュエル・トッド…

La vita e come un viaggio

〔蔵出し記事 20060704〕 中田英寿選手の引退宣言のイタリア語版を読んで驚いた。日本語版より詳しい部分がある。ひょっとして‥‥。 このメッセージは、最初にイタリア語で書いた、ないしは着想したのではないか。タイトルが日本語だと “人生とは旅であり、旅…

選手の謙遜

〔蔵出し記事 20060621〕 同じ日に、敬愛するスポーツ選手たちから同じような謙遜の言葉を聞いた。 2006年NBA決勝戦でチャンピオンリングを手にしたマイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイド。MVP に選ばれた直後のインタヴューで「まず、神にすべての賛美を…

アイルランド語のコピュラ(初級~中級者むけ)

アイルランド語にはいくつか難所がありますが、中でもコピュラと呼ばれる is がなかなか把握に骨が折れます。初級から中級レベルまでアイルランド語を勉強している人でも、自信をもって使うことがけっこう大変かもしれません。 コピュラは奥が深く、これだけ…

ジャック・アタリが唱える自己中心的な利他主義

アルジェリア生まれの経済学者ジャック・アタリ(1943- )のインタビューを観た(NHK BS1, 20160127)。インタビューアは今村啓一(NHKヨーロッパ総局長)。インタビューは英語で行われた。 ヨーロッパへの難民流入問題について訊かれたアタリは、ヨーロッパ…

「えんがちょっ」と'jinx'

アレン・カーズワイル『レオンと魔法の人形遣い・上下』(大島 豊訳、東京創元社、2006) これ、話の性質上、詳しくやるとネタばれになってしまう。そこでそれは諦め、ここでは、この読み出したら止められない痛快ファンタジー小説の最終章の謎についてメモ…

大和言葉による言い換え集

敬語講師の山岸弘子さんによると〈大和言葉が注目されています。この二年間に二十冊ほどの本が出版されて〉いるとのことだ。 「日常で使える大和言葉」として山岸さんがテレビ番組「視点・論点」(NHK 20160125)で次のような文例を紹介した。電子メールやLI…

珠玉の断章ーーアイルランドのシスター・スタンの至言

アイルランドのシスター・スタンの至言を集めたもの。一日一言ずつ一年間にわたって読める。 いくつか例を挙げてみよう。1月5日。 Standing on the shore, part of the rhythm of the tide. Each wave a giving and a taking, impermanence dissolving into …

Spiorad na Firinne この方は、真理の霊である。

アイルランド語訳聖書から(An Bíobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 14.15-18 15 Má tá grá agaibh dom, coinneoidh sibh m’aitheanta.16 Agus iarrfaidh mé ar m’Athair é,agus tabharfaidh sé Abhcóide eile daoibhchun fanacht fara…

Is mise an tsli. わたしは道である。

アイルランド語訳聖書から(An Bíobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 14.5-7 5 Dúirt Tomás leis: “A Thiarna, ní eol dúinn cá bhfuil tú ag dul agus cén chaoi is féidirdúinn eolas na slí a bheith againn?” 6 Dúirt Íosa leis:“Is…

Mise an doras. わたしは門である。

アイルランド語訳聖書から(An Biobla Naofa)。Soiscéal Naofa Íosa Críost de réir Eoin 10.9-10 9 Mise an doras.Más tríomsa a rachaidh duine isteach, slánófar é.Rachaidh sé isteach is rachaidh sé amachagus gheobhaidh sé féarach. 10 Ní thagann…

歌詞と音符

〔蔵出し記事 20040729〕 声楽家の藍川由美さんの発言を以下、引用する(産経新聞2004年7月29日付朝刊)。

Papa Eoin Pol II (La), Saint Malachy

〔蔵出し記事 20050405〕 北アイルランドのベルファストで発行されているアイルランド語週刊紙 Lá の4月4日付(Dé Luain 4 Aib 2005)にローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(Eoin Pól II)の逝去に伴う今後の行事等についての署名記事が載った。まず、その全文。 …

詩人カロル・ヴォイティワと内的生活 Karol Wojtyła, interior life

ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(カロル・ヨゼフ・ヴォイティワ)は聖職者であったが、同時に哲学者でもあり、詩人でもあった。さらには、音楽家でもあった。確か、ギターでの弾語りを聴いたことがあるが、存在感のある歌だった。声がすばらしい。 若い頃、ク…

フレーズの切れ目、さくら phrasing, articulation

詩歌の言語が、その詩歌に基づく楽曲の演奏表現にどのように影響を与えるかということ、これを説明するうまい例はないかと考えている。(別の記事「三月に」参照) 突拍子もないようだが、日本語の「さくら」を想いつく。この語を用いて詠う(歌う)場合、皆…

ODE で引く O' が正確な件

辞書を引いてアイルランド人名に現れる O' が正確に説明してあることはまれだ。 その点、ODE はいい。'descendant' 「子孫」の意だとはっきり書いてある。 iOS 版の ODE が無料で提供されている。それの画面を掲げる。 不正確な辞書を(悪い例として)いろい…

Mol an Oige

〔蔵出し記事 20040223〕 ふとしたきっかけで、サイバースペース上の常若のオアシスを見つけ、そこから道をたどるうちに、カチリーン・モードの名を冠した小学校に出会う。その校章に 'mol an óige' の文字が。

〔蔵出し記事 20040203〕 旅に水は欠かせない。ニューズエージェンシーやスーパーに寄れば必ず調達したが、小さな店だとスティル(炭酸なしのふつうの水)が売切れていることがあった。そういうとき、スパークリング(炭酸入り、イタリアで言うアックア・ミ…

Voice, or Mountain Music 1920s-30s

〔蔵出し記事 20040109〕 とんがりやまさんのブログ記事「これもまた“ボーダー・ミュージック”なのだ。」で見つけたマウンテン・ミュージックの歴史的録音へのコメント。声と言語との関係について。あるいは TV が及ぼす言語の変化について。 音楽が自分の声…

国語の教科書が子供の言葉遣いに与える影響が相変わらず低い

文化庁による平成26年度「国語に関する世論調査」(2015年9月17日発表)にはいろいろと興味深いデータが掲載されている。

松下幸之助のことば「サービスする心」

多く受けたいと思えば多く与えればよい 与えるというのは 、わかりやすくいえば 、サ ービスするということである 。自分の持っているもので 、世の中の人びとに精いっぱいのサ ービスをすることである 。 --松下幸之助『道をひらく』(PHP研究所、1968)…

松下幸之助のことば「長所と短所」

なかでも大事なことは 、おたがいにまわりの人の長所と欠点とを 、素直な心でよく理解しておくということである 。そしてその長所を 、できるかぎり発揮させてあげるように 、またその短所をできるかぎり補ってあげるように 、暖かい心で最善の心くばりをす…

松下幸之助のことば「生かし合う」

自分の生命の尊いことはわかっても、他人の生命もまた尊いことは忘れがちである。 やはり、ある場合には自己を没却して、まず相手を立てる。自己を去って相手を生かす。そうした考えにも立ってみなければならない。そこに相手も生き、自己も生きる力強い繁栄…

詩篇62より 〈人はみな、通り過ぎる風〉

人はみな、通り過ぎる風、たよりにはならない。はかりにかけても その重さは息より軽い。権力をむさぼらず、略奪に むなしい望みをかけず、富がふえても心を奪われてはならない。 10-11節(人も権力も富もたよりにならない)。 註。10b:マソラ本文〈はかり…

松下幸之助のことば「責任を知る」

自分に全く関係ないところで、自分に全く関係ないと思う事が起こって、だから自分には全く責任がないと思うことでも、よくよく考えてみれば、はたして自分に全く責任がないと自信をもっていうことができるであろうか。

'voe'はシェトランド・オークニー限定らしい

「入江」を表す 'voe' という英語はめずらしい。 あなたがシェトランド諸島やオークニー諸島を舞台にした小説でも読んでいないかぎり、まず出くわさないだろう。

日本では「受入れ」と訳すが原語は'relocate'

欧州委員会のユンケル委員長の難民16万人受入れ義務化案の報道を英国BBCで見た。 すると、見出しが 'Relocate 160,000 refugees' とある。ちょっと驚く。

Sister Stan

朝、起きたときにまず、シスター・スタンの言葉を読みます。Sister Stan's Book of Inspirations (Columba P, 2013) という本からいくつか例を。

「とても」

芥川龍之介に澄江堂の号があった。 「ちょうこうどう」 その号を冠した「澄江堂雑記」という雑記がある。阿刀田高が〈ところどころに興味深い指摘がある〉と書いていた(「ここから入ろう 短編小説の典型」、新潮文庫『文豪ナビ 芥川龍之介』所収)。

「緩和期癌」(日野原提言)

「末期癌」に代わるよい呼称を考え続けた日野原重明さんが一つの結論に達しました(<「緩和期癌」を広めたい>「92歳・私の証 あるがまま行く」朝日新聞9月25日付)。 「緩和期癌」という言葉です。 日野原さんはこう書きます。 残されたわずかな年月でも大…

根来見解

9月17日付 読売新聞サイト に発表された根来コミッショナー「私の見解」はぼくの乏しい頭では理解に苦しむ。最後の段落を引用する。 いずれにせよ今日の事態を招いたのは、社会経済情勢の急激な変化によることもあるが、経営者、選手、私を含め野球機構等関…

McLaughlin Interview (8)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の最後の部分。ちょっと生臭い話です。 D’éirigh Patricia Quinn as a post mar Stiúrthóir ar an Chomhairle Ealaíon le gairid. An mbeadh suim …

McLaughlin Interview (7) アルバムの計画

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。待ってましたという質問です。 Plean ar bith agat dlúthdhiosca a thaifead? Tá, le fada agus tá an chuid is mo den cheol socraithe a…

McLaughlin Interview (6) 影響を与えた音楽家

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。今日のはフィドラー必見の発言がふくまれています。 Cé is mó a raibh tionchar acu ar do chuid ceoil? Déarfainn ceol John Doherty, Fr…

McLaughlin Interview (5)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。一問とばします。 Is fidléir den scoth tú. An mbíonn tú ag seinm go minic i láthair na huaire? Bíonn cinnte – 'sé an ceol an rud i…

McLaughlin Interview (4)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。 An bhfuil moltaí ar bith agat i dtaobh cuid oibre Ealaín na Gaeltachta? Sílim go bhfuil a lán bunoibre gníomhaíochta agus forbar…

McLaughlin Interview (3)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。 Ar chóir don Chomhairle Ealaíon ról níos lárnaigh a bheith acu i bhforbairt na nEalaíon Dúchasach? Sílim go bhfuil gá le córas t…

McLaughlin Interview (2)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー の続き。 Caidé do bharúil faoin díospóireacht atá ar siúl i láthair na huaire faoi na healaíona tradisiúnta? Is fiú díospóireacht i gcóna…

McLaughlin Interview (1)

ダーモット・マクラフリン(Dermot McLaughlin; アイルランド語名 Diarmuid Mac Lochlainn)の インタヴュー を少しづつ紹介します。全文はすでに こちら に挙げました。 An tAgallamh: DIARMUID MAC LOCHLAINN, Ceoltóir agus Príomh fheidhmeannach Temple…

沖縄語

「目取真俊の語る沖縄」という記事が朝日新聞8月27日付夕刊に出ていた(「見えない島 3」)。目取真(めどるま)さん(1960年生まれ、1997年の『水滴』で芥川賞を受賞)は若い世代には珍しく琉球方言(aiuの三つの母音が中心、心は「くくる」)を母語と…

賭け

日野原重明さんの「92歳 私の証 あるがまま行く」はいつも愛読しているが、今日のは「パスカルが説く信仰心」という題(朝日新聞8月21日 e5)。物理学者にして数学者パスカルは31歳のとき神を「発見」し、その思想は死後『パンセ』にまとめられた。パスカル…

高橋順子 あはれメダカ

詩人の文章はうつくしい。小説家の文章よりも。高橋順子さんの文章(8月6日付産経朝刊)は淡々たる文章ながら抑制の効いたトーンに情感がにじみでる。 高橋順子 あはれメダカ ある日連れ合い(車谷長吉)がブリキの盥(たらい)を買ってきて、そこに水を張っ…

本家と分家

曽野綾子さんの文章(透明な歳月の光 121 「親切」の徳 専売品化が生む差別意識、8月6日付産経朝刊)にオーストラリアで体験した親切のことが語られている。もはや本家(=イギリス)が失った美徳を分家(=オーストラリア)は備えているという趣旨である。…

長谷川三千子「人間精神のひそやかな声を聞き取る」

理系の高等教育改革についてはよく話題になるが、文系のそれは論じる人が少ない。理系だと、たとえば こちら で少し展望が得られる。 産経新聞7月30日付朝刊「正論」の長谷川三千子さんの文章は文系の問題を論じた貴重なものである。この文章は、本ブログが…

Diarmuid Mac Lochlainn

ダーモット・マクラフリン(フィドル)のインタヴューを含む興味深い 文書 (アイルランド語)を見つけました。詳しくは後日ということで、とりあえず、中身を。 An tAgallamh: DIARMUID MAC LOCHLAINN, Ceoltóir agus Príomh fheidhmeannach Temple Bar Pro…

1000字の日記

勝谷誠彦さんの本日付の日記はいつもながら名文だ。段落を区切りもせず一気に書いてあるように見えてよく考えよく推敲してある。何が心を打つといって文章に魂が籠もっている。千字の言の葉。 ドンムアン空港にむかって高度を下げると川底の泥が舞い上がるよ…

ボランティアは日本でもできる

いつも興味深い話を連載している「透明な歳月の光」(産経新聞)で、5月14日分では曽野綾子さんは「何もイラクやアフリカまで行かなくても、足元の日本でいくらでも」ボランティアの仕事があるとして、石川県での竹切りの体験を書く。この「何もイラクまで行…

文化庁の驚くべき発言

ITmedia で文化庁に対するインタヴューが掲載されている。 http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/13/news022.html 中で、つぎのくだりが気になる。 「世界的に見れば輸入権はありふれたもの。それを理解してくれればと思います。輸入物について…

河口恭吾

「いろいろニュースとか見ていても世の中的に暗いニュースが多かったりするんですけども、音楽のもつ何か根本的なやさしさだったりとか人に対する思いやりみたいな部分を聞いていただければなあと思ってつくりました」(5月12日発売予定の<愛の歌>作曲の動…